ガレージを拠点に実施された「挑む中小企業プロジェクト2023」の総集編です。
総集編動画
どのようなプロジェクトなのか
2023年の挑む中小企業プロジェクトは終了しました!
「挑む中小企業プロジェクト2023」では、中小企業のデジタル化支援として
①事務DX実現のためのバックオフィス変革
②DXに向けたマインドセット
③新規事業創出の手法を学ぶ教育プログラム
を提供しました。これにより、変化への対応や新規事業創出に挑む体制を構築。
プログラムにはWewillのほか、各種専門知見を持った企業が参画しました。
中小企業の事務現場は、デジタル化の遅れによる労働生産性の低さや、業務の属人化による事業継続へのリスクなどが長年課題として指摘されてきました。2023年秋のインボイス制度開始や、それに先立つPeppol導入など、現在、経理現場はより一層変化への対応が求められています。こうした中、本事業では浜松市を中心とした東海地方の中小企業やスタートアップ企業など約30社を対象に、無償でプログラムを提供し、2023年より約半年間のプログラムを実施しました。
参画企業
株式会社鳥善
株式会社知久
株式会社オリオン工具製作所
株式会社システック
株式会社サカエ
三光製作株式会社
ピクトグラム株式会社
ソフトプレン工業株式会社
三立木材株式会社
橋本エンジニアリング株式会社
株式会社TTES
株式会社デクシィ
藤本工業株式会社
パイフォトニクス株式会社
リンクウィズ株式会社
アズマ工業株式会社
株式会社ビオック
スマイルライフ+株式会社
株式会社Magic Shields
株式会社365LIFE
株式会社ビューティースマイル
株式会社アウンズ・ヤナギハラ
有限会社入政建築
株式会社エース技研
弁護士法人 長野法律事務所
株式会社週休三日
株式会社ワイエムジー
ぬくもり工房
株式会社エムアイコーポレーション
ワルツ株式会社
株式会社技研サービス
株式会社オーディーエム
arrow株式会社
株式会社小沢精密工業
株式会社シルバコンパス
※2023年3月3日時点で参画確定の企業様(応募順)
なぜWewillが「挑む中小企業プロジェクト」を行ったのか?
Wewillは、ベンチャーキャピタルなどの投資家ではなく、事務DXのサービスを提供するスタートアップです。そのWewillが、自分たちと同じ中小企業に対して「新規事業創出」「DX」を実践する支援プロジェクトを行う理由について、代表の杉浦は
「新規事業の創出や既存事業のDXには、オペレーションの変化が大事になります。新しいことに挑戦するときには、その『変化の連続』を支えるバックオフィスがないと、変化が継続しないと思っています」と話します。
Wewillでは、企業のバックオフィスは10年後、インフラとしてサービス化していると考えています。Wewillはそのインフラとなることを目指し、バックオフィスのための分業管理プラットフォーム「SYNUPS(シナプス)」の開発に「挑んで」います。
最終成果報告会
Wewillは7月14日(金)、中小・中堅企業が新規事業創出やDXについて学ぶ半年間のプログラム、「挑む中小企業プロジェクト」の最終成果報告会を浜松市中区のジ・オリエンタルテラス(THE ORIENTAL TERRACE)で実施しました。
参加企業35社を代表して8社がピッチ形式で成果報告を行い、審査員による“最優秀賞”には不動産ポータルサイトの「365LIFE」が選ばれました。また、会場の参加者投票で決まる“オーディエンス賞”には、結婚式場・レストラン運営の「鳥善」が選ばれました。
【最優秀賞】リノベ促進で空室を減らす365LIFEの「365Design Market」
365LIFEは、不動産管理会社のリノベーション提案業務を効率化する「365Design Market」事業を発表しました。
同サービスは、好きなリノベーションのデザイン案をテンプレートの中から選ぶだけで、大家向けの提案資料出力や実際のリフォームに向けた発注などができるプラットフォーム。リノベーション提案にかかる時間を短縮できるほか、テンプレートの活用によって工事中でも内装イメージを掲載できるため、住人の募集がしやすい点などをメリットとして紹介しました。
プレゼンターで同社代表の古橋 啓稔さんは、人口減少により空室物件が増える中「リフォーム売上を増やせば全てがうまく回る。(リフォームすることで)空室が埋まり、大家にも喜ばれる」と、同サービスの狙いを述べました。
「365Design Market」は、365LIFEが「挑む中小企業プロジェクト」に参加する前から走りだしていたものの、「拡大へ向けて壁にぶちあたっていた」と古橋さん。「皆さんのおかげで、もう一歩踏み出すきっかけをもらったと思います。ありがとうございます」と受賞の喜びを語りました。
【オーディエンス賞】増える外国人労働者向けの社食キットを開発 鳥善
結婚式場やレストラン運営を手掛ける鳥善は、増加が見込まれる外国人労働者を中心としたマイノリティの食事の悩みを解決するミールキットの新規事業を発表しました。人口の3割がベジタリアンというインドに着目し、外国人の好みに合わせた美味しさを追求したインドベジ商品を開発。インド市場に強みを持つスズキなど、製造業を顧客として、法人向けの展開を想定しているとしました。同社の持つ結婚式場の遊休時間を使うことで、設備投資を抑えられる点もポイントとして説明しました。
その他の登壇企業と発表内容は以下の通りです(発表順)。
現場監督の残業を半減するカメラ ピクトグラム
建築現場を遠隔監視できる「コネクトカメラ」を開発するピクトグラムは、約15万社が利用する建築プロジェクト管理ツール「アンドパッド」との連携によって、サービス拡大を目指す戦略を発表しました。「コネクトカメラ」は魚眼レンズによって現場全体を見渡せるほか、映像をクラウドで管理することによってコストを抑えられる点が強み。導入によって残業時間が半減した企業もあるといい、「映像コミュニケーションで建築現場に新常識をもたらしたい」と強調しました。
利益体質への改善に向けて新サービスを開始 アロー
企業のブランディングやマーケティングを手掛けるアローは、サービスに対する顧客評価は高い反面、時間を割きすぎて利益が低いという課題がありました。「挑む」プロジェクトを通して自社の課題や目指す方向性に向き合った結果、新たに月額制コンサルティングサービスを開始するに至ったことを成果として発表しました。営業効率の向上や人材育成の強化にも取り組んでいます。
営業網を生かしクレープロボを販売 ワルツ
飲食店への食材卸などを手掛けるワルツは、「モリロボ」と連携し、同社が開発するクレープ製造ロボットを人手不足に悩む飲食店やホテルなどに販売することで、メニューの多様化や利益の上昇に貢献するビジネス案を発表しました。ワルツは自社の営業網を活用するほか、ロボットを導入した飲食店への原材料供給によっても収益を得られる点など、同社が持つ既存のリソースを生かした新規事業の可能性を強調しました。
インフルエンサーと協業で掃除の悩みを解決 アズマ工業
清掃用品の製造や清掃サービスを手掛けるアズマ工業は、「お掃除系インフルエンサー」との連携で自社ブランディングを行う事業アイデアを披露しました。インフルエンサー個人では解決しきれない掃除に関する困りごとをヒアリングして回答するほか、コラボ商品の開発などを通してEC販売の強化を目指していくとしました。新規事業の検討にあたってインフルエンサーへのヒアリングを実施し、「誠実で、正しい情報発信をしようと心を割いている人が多い」といった気付きを得られたことも説明しました。
高級アウトドア家具で脱・下請け ソフトプレン工業
スポンジ加工のソフトプレン工業は、「脱下請け」を目指し、自社の技術力を生かした高級志向のアウトドア家具ブランドを販売する新規事業を発表しました。様々なスポンジの加工技術を持つ強みを生かし、耐久性の高い素材を使った屋外で使用するソファや家具をラインナップ。庭のある家庭やグランピング施設、リゾートホテルなどに販売し、2億円規模のビジネスを目指すとしました。
光技術の海外戦略 パイフォトニクス
光技術「ホロライト」を様々な企業に向けて提供するパイフォトニクスは、海外進出のための戦略を発表しました。労災の多い米国をターゲットに、ホロライトを天井クレーン用の安全照明として活用すると説明。ホロライトは他社製品に比べて視認性の高い光を発せられる点や、製品がコンパクトである強みを生かし、労働災害の低減に貢献することを目指すとしました。
事例紹介・対談
事例1 ソフトプレン工業株式会社
ソフトプレン工業株式会社 https://www.softpren.co.jp/
業種:製造
支援実施期間:2023年1月から半年間(挑む中小企業プロジェクト)
インタビューご回答者:前嶋宏明代表取締役社長、前嶋聡志取締役専務、太田隆一総務課長、森田篤士バイスプレジデントディレクター
事例2 三立木材株式会社
三立木材株式会社 https://www.sanritsumokuzai.co.jp/
業種:建築、不動産
支援実施期間:2023年1月から半年間
インタビューご回答者:河島由典代表取締役社長、足立泰司住宅部部長、品川砂織経理・総務部課長
事例3 株式会社ワイエムジー
株式会社ワイエムジー https://www.kk-ymg.co.jp/
業種:製造
支援実施期間:2023年1月から半年間
インタビューご回答者:山本祐一郎代表取締役、村上陽一第一営業部次長、青山学院大学 理工学部 田崎良佑准教授
事例4 対談 株式会社鳥善
株式会社鳥善 https://www.torizen.co.jp/
業種:ブライダル・外食
支援実施期間:2023年1月から半年間(挑む中小企業プロジェクト)
インタビューご回答者:代表取締役 伊達善隆
挑む × 書家 大村貴徳さん
「挑む」「IDOMU」の書は、書家の“大村貴徳”さんに揮毫して頂きました。
力強く動きのある文字で、メンバーの熱い思いが伝わって来そうです。
今もガレージに飾られています。
「挑むプロジェクト2023」は終了しましたが、皆様の「挑む」はこれからも続いていくと思います。
Wewillも皆様と一緒に挑み続けていきたいと思います。
The Garage
やらまいか精神を呼び覚ます、心に響く空間。
解放的でアウトドア感のあるオープンスペース、集中して作業したい時のプロジェクトルームなど、気分や用途に合わせてフロアを移動することができます。仕事の合間にはコーヒータイムや読書を楽しんだり、カウンターテーブルを挟んで会話したりと、自由な発想を後押しする環境も整っています。勉強会やセミナーも開催されており、「挑む中小企業プロジェクト」の拠点としても使用されています。
The Garage for startups
〒430-0907 静岡県浜松市中央区高林1丁目8-43
営業時間 / 8:00〜21:00 定休日 / 不定休
HP https://the-garage-for-startups.jp/