宮城 浩 / 株式会社FromTo

地方移住に革新を起こす起業家、宮城浩さんがGarageを選んだ理由とは?

宮城浩
株式会社FromTo

インタビューThe Garage for Startups(以下、Garage) 利用者のインタビュー、今回は株式会社FromToのCEO、宮城浩さんです!
地方移住の推進事業を行う宮城さんが、拠点として浜松を選んだ背景や、Garageでの具体的なご活動をお聞きしてきました!

宮城さん、本日はどうぞよろしくお願い致します!

よろしくお願い致します!

はじめに、宮城さんご自身について簡単に自己紹介をお願いします。

はい。株式会社FromToを立ち上げて、代表取締役社長を務めております、宮城浩です。地方移住の促進と支援を通じて、移住プラットフォームを構築することを目指して活動をしています。

浜松には、2020年の2月から移住しておりまして、Garageには入居して約1年が経ちます。

そうなのですね!移住支援のお仕事では、具体的にどのようなことをされているのですか?

現在は、移住の前段階として“ワーケーション”に注力しています。具体的には、地方での働き方を相談できる”ふるさと開拓相談サービス”の「flato(ふらっと)」というサービスを展開しています。地方で働く上では、その町がどのような町なのかということや、実際にそこに住んでいる人の声というのは、とても気になるポイントなんじゃないかなと思います。

そこで、参考となるリアルな情報を、実際に住んでいる方から聞いたり、自分の地方生活の経験談を誰かに話したりできるようにして、新しい働き方のご支援を行っています。

とても素敵ですね!地方での働き方を改革されている宮城さんが、その事業の拠点として浜松を選んだ背景は何ですか?

実は最初、浜松は拠点の候補に入っていなかったんです(笑)

ですが、スタートアップの資金調達から採用PRまでを支援するEXPACT株式会社代表の髙地耕平さんに、浜松はスタートアップ支援が盛んになりつつあると聞いて、注目しはじめました。

髙地さんは「これから浜松は絶対にムーブメントが来る。行政が活発に地域活性化に向けて動いている上に、起業家を応援してくれる人も多い。自分も浜松の起業家さんやサポートしてくれる人と、多くのつながりができたよ」と話されていて、とても活気がある街なんだなというイメージが湧きました。

FromToの事業展開をしていく上でも、どこかの地域でそこにいる人々を巻き込んでやっていきたいという想いもあったので、浜松に行ってみようと決めました。

そうだったのですね!確かに浜松は活気に満ちあふれていますよね!それでは、その後Garageに入会したキッカケは何だったのでしょうか?

きっかけは、Garageを運営していらっしゃる、We will accounting associates株式会社代表の杉浦さんとお会いしたことでした。

浜松に来てしばらくは、杉浦さんからご紹介いただいて、浜松市が運営しているトライアルオフィスを中心に活動していました。杉浦さんはとても気さくな方で、「Garageで今度イベントをやるから、一緒にどうですか?」というお誘いをいただきました。

そして、そのイベントに参加したときに、たくさんの起業家や地域でご活躍されている方々が、本当に活気あふれる様子で交流をされていて、とても居心地が良いなと感じたんです。

そのように、ただの作業場所としてではなく、たくさんの方々とつながりを持てる点や、深くパートナーシップを醸成されている点にとても魅力を感じ、入居するに至りました。

確かに、浜松の有名な餃子を持ち寄っての親睦会「餃子パーティーin Garage」など、交流が深まるようなイベントがたくさん開催されていますよね!Garageでは、普段どのような活動をされていますか?

今は、Garageの方々との交流をメインに活動させていただいています。Garageで開催したモビリティに関するイベントに参加したり、Garageで行われるセミナーや親睦会に参加する中で、とても多くの方々との繋がりが生まれました。そこで繋がった方に、また別のお方を繋いでもらったりもして、地域を盛り上げている素敵な方々との出会いが広がっています。

Garageでのセミナーやイベントは毎回盛り上がりますよね!そういった活動に参加する中で、感じたことを教えてください。

浜松に来る前は東京にいたのですが、東京のスタートアップは学生などの若い人が多く、自分のような30代の起業家は中々注目されなかったりするんです。ですがここ浜松では、市内で活躍されているスタートアップ企業の方々が、30代である私を受け入れてくれました。とても嬉しかったですし、同時に浜松の活気も感じましたね。

また、実際にGarageに入居して感じたことは、「ガチな(本気の)ビジネスの話をした時に、乗ってくれる方が多い」ということですね。Garageは良い意味で狭く、深い交流があります。入会した人に色んな機会をくれて、バッターボックスに立たせてもらえる。

From-Toのビジネスに対しても、皆さん全面的に協力してくださいます。

また、エンジニアやデザイナーの方など、さまざまな領域のプロがメンバーになっています。困ったときにすぐに誰かへ相談させてもらえるところも、本当に素敵だと思っています。

皆さん温かい方ばかりで、私も本当に素敵だなと思っています!それでは、これまでのご活動の中で、印象的だった活動はありましたか?

浜松テレワークパークの取り組みは面白かったですね。スズキさんや東海理化さん、地元のベンチャー企業さんの力を掛け合わせて、「車を使って移動できるオフィスカー」を開発し、浜松全体をテレワークパークにしようという構想にもとても共感しました。

また、Garage内での雑談から始まったアイデアが、思った以上に壮大なプロジェクトになった所にもワクワクしました。コロナ禍で「車の中で働けるようになったら良いよね!」なんて、飲みながらみんなで話していたんですが、それが実現に向かって動きだした瞬間でしたね。
そこから、異業種の協力者(スズキさんや東海理化さんを初め、望月自動車さんや博報堂さんなど)を巻き込んで事業構想になっていきました。

弊社としても、コミュニティを起点にして、様々な専門領域の方々を事業に巻き込みながら大きなプロジェクトにしていくという流れはとても参考になりましたね。

ありがとうございます!それでは、今後Garageに期待したいことはありますか?

「もくもく会」をやったら面白そうだなって思います!
各自でその日の達成目標を決めて、とにかくもくもくと作業をする会です。50分作業したら10分休憩する、というサイクルのを繰り返して……みんなで真剣にもくもくタスクをこなした後は、夜にお疲れ会と称して飲むみたいな 。プチ合宿みたいで楽しくないですか(笑)?

それから、浜松をさらに盛り上げるためのイベントを、みなさんと一緒に企画するのもいいなって思います。たとえば、学生のアントレプレナーシップを醸成できるような教育イベントなど。「Garageジュニア」みたいな感じで、未来の起業家を育てるようなイベントを作ったら面白そうだなって思います。

Garageにいる方々は楽しいことや面白ことが大好きな方が多いので、引き続きみなさんと一緒に、活気あるオープンイノベーション作りに貢献していきたいです!(笑)

とても楽しそうですね!それでは最後に、宮城さんご自身の今後の展望やチャレンジしたいことを教えてください。

現在flatoで展開している移住系のサービスをさらに拡大していきたいなと考えています。

実際に浜松に来て発見したことがあります。それは、「移住する前に現地のつながりがあったら移住が成功しやすい」ということです。現地でハブになるような人とつながっていることが、移住する上ではとても重要になるんです。だからこそ、まずはワーケーション支援を提供して、そういう人と出会える機会を増やせたらいいなって思います。

ふらっと地方で暮らしてみて、そこで現地の人々とつながりが生まれたら、移住がしやすくなって、もっと場所にとらわれない働き方が増えていくのではないかと考えています。

そして、その前身として行っていきたいのが、浜松への企業誘致を増やしていくこと。外部の企業や、地方に進出したいと思っている企業をもっと地方に増やして、新しい風を入れていくことに注力していきたいです。

また、Garageの方々とも、引き続き一緒にこの浜松を盛り上げていきたいと思います!

素敵ですね!盛り上げていきましょう!宮城さん、本日は本当にありがとうございました。

ありがとうございました。

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